人間の森中野公演初日。なんだかんだで初の東京公演。気がつけばツアーも折り返し。前半戦で地方を回ってきた成果が問われるなぁってこともあって、いつもよりも緊張感がある。直太朗が車で拾ってもらった行きがてら「夏の終わり」について語りだした。今、一曲ごとに意味合いとか理解について話していて、それがついに「夏の終わり」にまで及んだ。直太朗は些か悩んでいて、曲が生まれた背景などのことを話した。俺はざっくり言うと「個人的な拗らせなんておこがましい」と一蹴して「もう、音楽は個人的なものじゃない」的なことを言って、それでも話すことにはものすごく意味があると思った。リハーサルで細かい確認をしたあと、メンバー・スタッフと今一度「夏の終わり」のことを話して実際に演ってみた。みんなの漠然としたイメージが一つの方向に向かい出すとやっぱり波動は変わる。それはもはや音楽的な話ではないかもしれないけれど、ものすごく音楽的な話かもしれない。スピリチュアルな話は避けたいからしないけど、結局、みんな何をしているのかよく分かってない。けど、そこにしか目指すべき道はないと思っている。東京初日ということもあってミュージシャン仲間とか関係者も多くて、なんかそれだけで幸せだったな。一進一退を繰り返して、ツアーはいいところへ向かっている。