久しぶりのセツナ杯。コロナなんかを挟んで5年ぶりの開催となった。いつどこで出会ったか思い出せない友達を辿ると、実はここで会ったというパターンもけっこうある。セツナ杯というのは仲間内で始めた麻雀の大会で、おそらく今日で25回目。俺はまだ参加者が8人だった頃の第一回開催で優勝したっきり、さっぱり結果を出せていない。この大会をきっかけにプロになったという人もいるし、発起人としてはそりゃ嬉しい。今回からは運営をタケとゴウに大きく任せて、俺は一歩引いた立場で参加させてもらった。決勝オーラスの駆け引きは後ろで見てても手に汗を握った。結果こそ百点差という最小ポイントの決着だったが、コディと達基の麻雀力というか、麻雀に費やした時間の差がくっきりと出た。同じ趣味を持つ仲間たちとたまに会える。意味のないことで笑い合える。ゆっくりと理想の大会に近付いている気がした。