高知から奈良までバス移動。天気もよく、見晴らしもよく、気持ちのいいバス移動だった。途中二度の休憩があってサービスエリアで過ごす。三十分前後の短い時間なんだけど、あのモラトリアムな時間が何にも代えがたい。バス移動そのものもそうなんだけど、果てのない自由より制限のある自由の方が娯楽性が高い。奈良に着くと、さだまさしさんのコンサートが百年ホールでやってるいうことで、直太朗、真司、大介と行く。倉っちゃんと田代さんもいて、キムチさんはお初だった。代表曲を惜しみなく披露して、思想に富んだMCが軽妙に展開されていく。もう一口にコンサート言えるような様相ではなくて、とにかく独自の世界観がお客さんを満たしてた。知ってはいるけどちゃんと知らなかった曲も多数あって、都合三回くらい泣いた。何度もお会いしているけど、こんなに近くにさださんのことを感じられたことはなかった。そっれって表現者の理想なんじゃないか。風に立つライオン。思い出しただけで胸が熱くなる。