去年末から、株式投資を再開した。まだ、二十代だった頃に、直太朗のスマッシュヒットで見たこともないようなお金が口座に振り込まれ、このまま銀行に預けていていいのだろうか? と思い、誰にも聞かずにネット証券のアカウントを開設し色々やってみたのだが、みるみる資産が減っていったので、すっぱり手を引いてそれ以来凍結していたアカウントに資金を入れ直し、ちょぼちょぼやり始めた。俺はポーカーが好きで、ポーカーをプレイするときの感覚が株に通じるんじゃないかという素朴な閃きがその理由だ。とはいえ、確率統計と人間観察が巧みに絡まったポーカーと、投資は、似ているけどやっぱり違う。と、このところまた思うようになった。引きで見れば、すべての営みに共通する法則のようなものがあり、その中でも、数字は比較的取り扱いが容易い。