音楽の人の樋口さんがセツナに来た。久しぶりに会って話した。ライターさんってだけあって話を引き出すのが上手いのだろう、いつもたくさん話してしまう。これまで何度もそんな機会はあったけれど、今日はそれまで絵を描いていたせいか、いつもよりも印象深い。仮にそれがインタビューのような形式であったとしても(今日は違ったけれど)、目の前の人と対話する時はフィフティの関係でありたい。樋口さんが話しやすいのは、そのことが前提になっているからな気がする。実験的に組んでみたイーゼルはなんとか形になって、襖大の板は一応固定できた。後は風に耐えられるか。それから夜の便で北海道へ。空港に降り立ったらいつになく堆肥臭かった。同じ場所が違って見えてくる感じは好きだ。情報が増えるほどに、対象は絞られる。それでも追いつかない理解の向こうに本質がある。好きというか、安心する。ドキドキなんていらない。脈拍はいつだってけっこうな運動。