人間の森札幌公演。直太朗の腕の怪我もまだ完治しておらず、なかなか心配の尽きない北海道ツアー。まず思ったのは、札幌のお客さんのリアクションの新鮮さ。多分、初見の人が多かったんだろう。開演前にSotDもいつもよりも売れたし、ライブ本編に対してのリアクションがいちいち新鮮だった。と、同時に思ったのは、構成をしていた当初、自分が思い描いていたお客さんのリアクションに限りなく近くて、それはとても嬉しかった。予定調和をいかに排除するかってことが一つのテーマなんだけど、50本を超えるライブを毎回新鮮になんてどこかで無理があって、けど、それをやるのが多分プロとしての仕事で、どうすればそうなるのかってことを全身全霊で考えているわけだけれども、今回の怪我とかもそうだし、多くの人間が関わっている以上、不測のことだらけで、その不測をいかにコントロールするかって、精神論ではなくてそれは技術論なんだと最近気がついた。札幌は、うまく言えないけど、すごくあったかくて、原初的な公演になった。終演後に西木さんが「ヴァージョンアップってことじゃなくてCPUが変わった。本当にすごいことだ」的なことを言ってきて、ああ良かったと思った。見てくれてる人は見ているんだと、そんな言葉を励みに更なるところを目指す。