何を保育園に送って帰る頃には家には誰もいなくて、しばらくして有希子が帰ってきた。喪服だった。知人が他界したらしく、昨晩からその用意をしていたっけ。塩ふってと頼まれて、よく分からないなりにお清めの塩をサーっとかけた。知人とは有希子と同い年の方だったらしく、信じられないねーと喋った。喪服を着ていると、随分大人に見えた。猫を抱きながらインド映画を観た。稽古までの時間。
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