第2回熊遊舎的合唱祭に行った。作曲家のアベタカヒロくんが、俺の処女詩集『人間ごっこ』から女性合唱組曲を作ってくれて、それのお披露目だったのだ。十年以上前に書いた詩が、今、目の前で音楽として立ち上がる瞬間。笑いと興奮と哀しみがものすごい勢いで押し寄せてきて、ああ、俺もまた世界に生かされているんだなと痛感した。膝の上で娘は、ユーチューブのピングーを見ていた。終演後アベくんと握手した時、同じ船に乗っているような気持ちになった。
後
前
雑記一覧へ