山の家に友達が来ると決まって夜更かしをしてしまう。昨夜も御多分に洩れずそうだった。山の家は午前中が最高だから、いつも早寝しようって思うんだけど夜は夜で楽しい。とりとめのない会話をただすることについての意義について、もう少し考えを深めたいけど、それは違う誰かがやることな気がするな。俺はただ会話をしていたい。大仰だけど愛の初歩的な発露だ。学校の授業に組み込んでもいいくらいだけど、学校で習うと嫌いになる人も多いからフィールドワークにそこは任せた方がいいか。普段の習慣もあって、まぁまぁ早く起きれた。久しぶりに来る山の家はけっこうまたカメムシが出てて、それの除去と掃除機がけなど部屋を綺麗にする。程なくしてヒロユキも起きてきて東屋でコーヒーを飲んだ。いつまでも小木さんが起きてくる気配がないからフライパンで起こす。ヒロユキがギターを練習しているらしく弾き語りを聴く。一緒に歌ったりもしてたら小木さんが撮影をしてくれた。「俺、こうやってみんなが歌ったりしてるの見るの好きなの」と意外なことを言っていて、変わった人だけど気が合うのは好きなことが大きくは近しいのかもしれない。10年くらい前に行ったシャスタ(カリフォルニアにあるパワースポット)でも、その時は「とある物語」の締め切りを抱えてて、直太朗とホテルの前の芝生のベンチでセカセカ曲を作ってて「あの時も良かったなぁ」って言っていて、それは俺もけっこう思い出深いロケーションだったから嬉しかった。昼過ぎにディマシオ美術館へ行って、優駿メモリアルパークと乗馬場とパークゴルフ場を案内。夜はパイセンたちと会食で浦河の「さかずき屋」へ。今日もヒロくんのこだわりの料理に舌鼓を打ちつつ、なんの流れか忘れたけどUFOの話になって、聞くとみんなそれぞれにUFO体験があって、なんなら近くの公園みたいな所でよく見られるとのことでけっこう遅い時間だったけど行く。手を繋いで交信を試みる(詳細は後日メガネびいきで小木さんが話してたから割愛)。タイガーに戻ったらナッキーとリョウスケとロックスミスがいてオカルト話で盛り上がる。朝4時からラグビーW杯の決勝があって、それは見なくちゃダメだとヒロユキが豪語するもんだから、朦朧としながら見る。確かに白熱した名勝負だった。ヒロユキの実況と小木さんの解説が絶妙で、分からないことを説明もしてくれたから、今まで観たラグビーで一番近くに感じられた。ただただ眠かった。