昨夜は酔ったまま溶けるように寝て、それでも早くに目覚める。目覚めてしばらくしたら、ナナチカが起きてきて「友達の家で寝る方法が分かった」と喜んでいる。昨日夕飯をうちか西原家で食べた後にそのまま泊まったらしい。どんな方法か尋ねると「友達の家を自分の家だと思い込めばいいんだよ」と自慢げに教えられて「なるほどそれは発明だね」と答えた。ナナチカは何(娘)の保育園からのいわゆる幼馴染で、2人はいつも喧嘩ばかりしてるのに無限に遊んでる。小学校に入りたての頃は少しだけ距離を取ろうとしてる感じはあったけど、結局昨日も一緒に寝てるし、仲が良いってこういうことなんだろう。程なくして何も起きてきて並んでテレビを見出した。有希子は締め切りがあるということで俺が子供たちを引き取り、家の掃除をして昼寝をしていたら、エアちゃんとスグルさんがうちに停めてあった自転車を取りにきた。せっかくだからと上がってもらって、お土産のさくらんぼをつまみながらけっこう話した。スグルさんが音楽制作の仕事をしていることは知っていたけどちゃんと話したのは初めてで、それでも気兼ねなくいけた。暑くもなく寒くもない穏やかな夕方の空を眺めながらダベってたら彩香(ナナチカの母)と有希子もそれぞれ帰ってきて、みんなでベランダにいた。そういえば高校時代、休み時間とか放課後はいつもベランダでこんな風に過ごしていた。空もだいたいこんな感じだった。