「あの城」のファンクラブ盤につくCDのマスタリングで、フォームスタジオに来ている。エンジニアの宮本さんとのセッションは、シングル「日々」以来だったと思う。個人的に、「日々」はシングル盤の方が好きだ。時間が止まるような、というと何をも伝えてないようだけど、シングル盤の「日々」を初めて聴いた時に、そんな感覚になったのをはっきりと覚えている。その時の景色や光の具合も。創作の源泉は、瞬間とも言えないような極小の点にあると思っていて、音楽や詩や(たぶんダンスや絵画も)そこへの辿り着くというか、帰結するというか、を目指しているのではないかと思う。