騒音で目を覚ますと、リョウスケがユンボで道を均していた。喜び勇んで、操縦を変わってもらうと、それまで均されてた道が見る見る凸凹になってしまい、リョウスケの仕事を増やしただけになった。教習所で操作したユンボとアームの旋回させ方が微妙に違くて、頭がこんがらがった。メーカーなのか年代なのか、レバーの縦と横がテレコになっているらしく、それでもこっちが主流だそうで慣れた方が早そう。山の家の軒先にいつの間にかバーベキュー用の東屋が概ね出来上がっていて、土建屋さんの凄さを目の当たりにした。畑も裏庭も夏のエネルギーで鬱蒼としていて、草むしりは難儀しそうだ。虫も動物も含め、自然は支配するのではなく、共生するものだという当たり前のことがここにはある。人もまた自然物なんだよと。