明日久しぶりにポエトリーカラスがあるから詩を書こうとしていた。詩を書くって、詩の状態になることだ。詩に近づくと言い換えてもいい。ギターの弦を買いに渋谷へ行った帰り、死ぬほどその前を通ったのに一度も入ったことのない雑貨屋に入った。入り口にもう販売停止になったアメスピのオレンジが見えたから、呼ぼれてる気がした。入ったらいい感じの古雑貨が所狭しと置かれていて、カウンターの中には老夫婦と言うにはちょっと気が引けるくらいの夫婦がいて、声を掛けてくるのは女性の方だけだった。ベランダ用の灰皿になりそうな蓋つきの缶が4400円で売られていて、そんな欲しくはなかったけど買おうとしたらインボイスがどうのこうので領収書が出せないと言われた。実際、領収書なくてもよかったけど、いつになるか分からないってことと電話してまた来いみたいな内容のことを言われて、どんな些細なことでも未来が既定されることを体が拒んだから「近いからまた来ます」って言ったら、「売れちゃうかもしれませんよ」ってようやく亭主の方が言葉を発した。なんかその一連の感じがしっくりこなくて「その時はその時です」って店を出た。日中は一行も書けなかった。夜ご飯を食べた後、外出の許してもらって、サウナに寄った後誰もいない会社でしばらくギターを弾いた。そしたらなんとなく書き出せて、けど、書いてた時はかなり不安だったけど、いつの間にか詩のグルーブを感じた。書き上げる体力はなくて、家に帰って寝た。明日早起きして続き書こう。たぶん書ける。