高校の同級生の大浦の個展を覗きに日本橋三越に行った。大浦とは高一の時の選択美術が同じで、あいつの絵を見て、それまでけっこう絵には自信があったし好きだったけど、自分は絵を描く人間じゃないってなった。そんな大浦の個展に初めてやって来た。当然、文脈も込みで感動してしまって、泣こうと思えばいつでも泣けると本人に告げた。日本画のことは全くよく分からないけど、迫力は分かった。しかもずっと描いてるモチーフがメカの龍(メカ龍)で、狂ってるとしか思えなかった。帰り、渋谷のドンキの裏の階段に座って詩を書いた。友部さんに会いに行ったニューヨークで、空中庭園の地べたに座って詩を書いていたのが自分だったのか、フードを被ってる黒人だったのか思い出せない。見返した詩は良くなかった。