午前中、有希子は小説の締め切りがあるらしく二階に籠っている。子供たちは庭で水遊びなんかをしながら奇声を発してエゼルギーを消費している。俺はガレージで下手な絵を描きながら、届かない場所に手を伸ばす。昼前、ヒロキから借りてた軽トラが必要という連絡が来てタイガーへ。ナッキーに山まで送ってもらいがてらホームセンターで必要なものを買い込み、ガレージの蚊帳張りを手伝ってもらう。しばらくしたらリョウスケがフラッと来て、しばらく駄弁った。どうやら巷はお盆休みらしく、みんなの過ごし方も今だけの感じなのだろう、町全体がなんとなく緩やかだ。夜はディマシオで会食。東大の工学の教授家族と会う。子供たちと探検と称してナイトミュージアムを体験。夜の美術館の感じ方が変わるのは、ライティングとかの作用よりも思想的なことの影響が大きい気がする。「おじさん」と名付けられたビー玉を使った一人パズルみたいのをみんなでやった。良いゲームは人との距離を近づける。