山形公演。やまぎんホール。朝、直太朗からのラインで目覚める。雪はほぼ止んでいて、大ちゃんと軽く走るらしい。雪の溶け出した舗道、靴はグショグショになった。ケンちゃんラーメンという多分地元では有名なお店で昼を食べ会場入り。ここはワンフロアで客席が駆け上がりのような作り、バトンの数とタッパが低くて少しマイナーチェンジをした敷設となることは事前にアニキから聞かされていたものの、スタッフの営為が実り、ここでしか展開できないような世界観を守れた。山形は熱量が高い。イベントで来た時も、毎回のライブでも独特なテンション感がある。辿っていくと直太朗自身の背景とかその土地の風土的なもの、相性? いろんなことが相関しているのだと思うけど、殊更、だからどうということもなく、大きくは感謝と共に受け入れるだけだ。お客さんのテンションに対して若干舞台上が気後れしたようなモテる奴風の立ち上がりが俺は不満で、途中、転んでもいいから前に倒れようとみんなに伝えた。決め事など存在しない。偶然の連続なのだと。それが理由かは分からないけど、後半にかけて空間の密度が上がった。一人一人が全体になる。全体を一人一人が構成しているのではなく。帰りの新幹線で直太朗ともそのことをよく話した。次があるなんて考えないでライブする。単純なようで難しいのかもしれない。けど、そこにしか心の動く表現は存在しない。