先日、会社の引越しの際に出てきたファイルを見て思い出したのだが、2005年6月から2009年1月まで『凧の糸』という日記調のブログをやっていた。当時「毎日更新する」と決めていたようで、とにかく毎日更新されていた。ブログの移行に伴い、日記から、散文、詩(のような物)と変遷して『凧の糸』は自然と途絶えてしまった。
今回、HPをリニューアルするにあたって、当初、無料のメルマガを始めようと思っていた。見ず知らずの人に向けて発する「私的な言葉」を上手くイメージができないから登録者にだけ向けたい、というのが主立った理由だったが、その『凧の糸』を読み返して、考えが変わった。昔の自分の言葉の奔放さを眺めていたら、なんか、そんなこと、どうでもいいことのように思えてきたのだ。少しだけ言い方を変えると、「チマチマしたこと考えてんじゃない」と肩を叩かれた気持ちになったのだ。なので新しく『雑文』と題して、そこで日々思うことを綴ることにした。人の考えは、目まぐるしく変わる。いつも思うのだが、インスピレーションは物質的な事実よりも先に存在していて、肉体を持つ我々は閃きに対して従順であるべきだと。話してるうちに内容が変わっちゃうこと。結論が矛盾している話。誠実なのに不真面目な人など、それはそれで至極人間的だ。